心理士の仕事は、

クライエント様の負の感情を、受け止め続けることです。

1度ではなく、何度も、何度も、
中身が変わろうとも、状況が変わろうとも、
ご不安、心配な気持ち、愚痴、不満、怒り、悲しみ、
自己不一致による苛立ち、悔しさ、情けなさ、罪悪感、劣等感、
やろうとしてもできないときの気持ち、ダメな自分に対する攻撃性、
どのような負の感情でも、受け止め続けることが、心理士の仕事です。

クライエント様は、社会では、泣いたり怒ったり、できないのです。

社会でそのようなことをしたら、信用を失うからです。
そして、相手がどのように思うか、気になるからです。
会社で泣いたり怒ったりする人は、必ず陰で何か言われてしまうのです。

よって、自ら築いてきた信頼を失墜させるような行動を、
社会や家族や友達の前では取れないから、
だから、カウンセリングにお越しになって、
安全な場で、そのような感情を、はじめて安心して吐露なさるのです。

カウンセラーは、どのような負の感情をも、
抜群に受け止められなければなりません。

泣き続けられても、泣かせてあげることが、仕事です。
安心して、泣かせてあげてほしいのです。
せめて、カウンセリングルームでは、うんと、泣かせてあげてください。

怒り続けられたら、一緒になって怒ってあげて下さい。
「いや、それはね、こーいう原因があっての怒りですよね」ではなくて、
「そうだよねぇ!それ、おかしーよねぇ!」と、
一緒になって負の感情を共有し、共感してください。

共感は、簡単なようで、大変に難しいことです。

簡単にできると思ったら、大間違いです。

心理士は、便器であり、スポンジであり、炭です。

できれば、備長炭レベルの質の高いスミとなり、
クライエント様の負の感情を浄化できるべきです。

訴えやお気持ちに対し、それを跳ね返すようなトランポリンであってはなりません。

訴えやお気持ちを吸収し、汚れを吸着し、浄化して、流していく。

その機能を、心理士自らが、体を張って果たしていくのが、
カウンセリングなのです。

心理療法などというキレイな理論だけ並べていては、
この仕事は、果たしていけないのです。

負の感情を、受け止め続ける。
それを、朝から晩まで、そして週に5日や6日、
それを何ヶ月も、何年も、やり続けられなければ、
心理士の仕事は務まりません。

クライエント様に、安心して泣かせてあげることも、
怒らせてあげることもできないで、
暴言を受け止めることもできないで、
この仕事が務まるはずがありません。

このようなこともできないでいては、人の感情を恐れていては、
いつもクライエント様と無難なセッションしかできず、
本当に核心を突くような肝心な話ができなくなってしまいます。

信頼関係や、心が深く通じる人間関係には、
必ず人間の、負の感情や欠点が付きまとっています。
そういうものとも付き合って、深い人間関係になっていくのです。

感情が伴わない表面的なところだけで話をしていては、
カウンセリングは本当の意味で、進んではいかないのです。

クライエント様の良いところや、プラスの感情や成長方向と、
欠点や負の感情と後退方向、全てと付き合って人間関係なのです。

あなたには、できるのですか?

クライエント様の全てを引き受け、
負の感情を、受け止め続けることを。。。

 

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