心理士という職業を目指す方は、
必要な「性格改善」を行ってからこの仕事に就くべきだと、
私は考えております。

まず、世話好きな方。
これは、度が過ぎる方はいけません。
カウンセラーは、クライエント様が苦しそうだから、といって、
助けてあげたいからといって、
何でも代わりにやってあげることはできません。
クライエント様がご自身でできるようになれるよう導く仕事であり、
そういう力を引き出すのが仕事であり、
よってカウンセラーの素養に必要なのは忍耐で、すなわち「待つこと」です。
よって、過保護・過干渉の性格傾向がある方は、
自身の中にある母親的要素をある程度まで下げ、
直してからこの仕事に就くべきかと私は考えています。

次に、さみしがり屋の方、依存性の強い方。
こういう方は、クライエント様から求められたがり、愛されたがる傾向にあり、
クライエント様と適切な距離感を保てなくなる方がおられます。
その結果、クライエント様と共依存のような関係になり、
クライエント様がお越しにならなくなったときや、
やめようとなさったとき、
カウンセリングのやり取りの中で不穏な空気が流れたときに
カウンセラーの性格的問題が露呈することがあります。
必ず直してからカウンセラーになるべきです。
愛されたいのであれば、クライエント様からではなく、
プライベートで多くの方から愛され続けるような人間であってください。
そしてプライベートで満たされているべきです。

さらに、傷付きやすい方。
この仕事は、不安定なクライエント様から、
怒りをぶつけられ、文句を言われたり、
いちゃもんをつけられたり、反論・反抗されたり、
暴言を吐かれたり、怒鳴られたりすることが、多々ございます。
脅されたり、駆け引きするようなことを言われたり、
セクハラ発言されたりすることもございます。
本当の気持ちを言ってもらえない、本当の主訴を言ってもらえないことも
たくさんございます。
何よりも、お越しになってもらえなくなる、という
最も「明確に避けられる」ことも、フツーにあります。
そのようなことで深く動じているようでは、さらには引きずっているようでは、
この仕事は務まりません。
とてもじゃありませんが、傷付きやすい方に務まるような仕事ではございません。

「○○すべき」「普通はこう」「常識はこう」という考えが先行する方も、
この仕事は向きません。
道徳や倫理から外れたようなことをし、
悩んでおられる方もたくさんおられる中で、
常識論・一般論が脳の中で先行してしまう方は、
必ずそれが表情や態度や声に表れてしまい、
クライエント様を傷付けてしまいます。
自分の中にある父親的要素をある程度下げておいてください。
そのために、自身が徹底的に認知改善することが望ましいです。
カウンセラーは、「非常識」ではなく「無常識」であるべきです。

自己一致できていない人は、
カウンセラーはできませんし、やるべきでもありません。
自己一致が何か?もわからない人は、なおさらやめるべきです。
カウンセラーは、何を言われても怒らないものだ、とか、
カウンセラーは、どんな人でも治せるんだ、とか、
そういう勘違いをしている人はいけません。
徹底的に自己一致を図るべきです。

次に、お礼を言われたい・頭を下げてもらいたい・感謝されたい人。
こういう方も、どうかと思います。
カウンセラーは、クライエント様からお礼を言われるようではいけません。
感謝されるようでは、腕が足りません。頭も足りません。
カウンセラーのお陰と思われるのではなく、
「あぁ、自分が頑張ったから良くなったんだなー」と思われるのがプロです。
「先生のお陰で、大変良くなりましたので、これで終わりにしたいと思います」
と言われて「卒業させたぞ!」と舞い上がっているカウンセラーは、終わっています。
こういう言葉は、単なる断り文句です。
もうここには来たくない、と思った人が放つ言葉であることを知っていてください。
人から感謝されたい・恩を売りたい・賞賛されたい人には、
努力が報われることがかなり少ない心理士には、向いておりません。

勉強しない・本を読むのが好きでない方も、向きません。
この仕事は、一生勉強・勉強で、一生掛かっても勉強しきれず、
一生掛かっても「わかりきる」ことができないはずの発展的分野です。

すぐに「かわいそうだ」と思う人。
同情は、一切クライエント様の役には立ちませんし、
心理士としても、身を滅ぼします。

偏見がある人。
身体障害・精神障害・知能障害・精神病・精神疾患・
お薬を利用した治療をしていること・治らない病に罹患した人・
不倫・浮気・離婚・中絶・風俗・借金・犯罪・非行・自傷・同性愛・
アルコール依存・ひきこもり・働かない・会社を休む・夜遊びなど、
これらに無意識に偏見を抱いている方には、心理士は務まりません。
たとえば、乙武さんなどを見てかなり感動する方は、
障がい者に偏見があると思われます。

カウンセラーには、必要な素養があると金森は考えています。
性格も、物の見方・考え方も、柔軟でなければなりません。

心理士は、クライエント様と接しているとき、
脳内で5パターンほどの自分を同時に作り出し、
お話を伺いながら→同時に何パターンもの思考で物を考え、応答しています。
上記の性格傾向・認識を直しておくだけで、
心理士の脳の負担も少しは減らせるはずです。

 

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