心理士には、高い国語能力・読解能力が必要です。

クライエント様は、緊張や不安から、
お話くださることが、順不同になります。
時間軸が、交錯する。

現在のことを話しているようで、過去の話に飛び、未来の不安を語る。
過去の話の時間軸も、5年前・10年前・3年前・1年前と、
順不同にお話が出てきたりするものです。

これは、全くおかしいことではありません。

クライエント様の心の中(頭・脳の中)には、
話したいことが、たくさんあります。

わかってもらいたいことが、たくさんあります。

心理士の仕事は、クライエント様のお話の、
交通整理を担うことです。

ごちゃごちゃな状態を、整理する。

そして、あたかもその方になったかのような気持ちになって、
わかってあげることです。

それだけでも、カウンセリングの効果はかなりあげることができます。

また、「こうなりたい」という像をお持ちの方もおられますが、
それもよく伺ってみると「こうあるべき」というものと混同していることもあり、
また、「本を読んだら、そう書いてあった」ということもあり、
「こういうふうになってほしい」と親や配偶者や恋人に望まれた、ということもあり、
「こういう友達がいて、その人が羨ましいから」ということもありますし、
結果、本当にご本人が望んでいることではないことも、多々あります。

こういうことを明確にしていくために、やはり質問が登場する。

質問し、それに答えて頂くことで何かに気付いたり、
同時に頭と心の整理が進む。

何かを、引き出していく。

そういう会話のキャッチボールを瞬時に行うためには、
そして、要約や明確化のためにも
やはりどうしても、高い国語能力・読解能力は必須です。

応答で返すとは限りませんが、
心理士の頭の中では要約・明確化できている必要があります。

バラバラのお話を伺いながら、心理士の頭の中では順序立てて整列させていく。

過去のお話と何がどうつながるのか理解していく。

それをしながら、今のお話に対し、応答します。

他にも3パターン以上同時にアタマを働かせなければなりませんが。

会話能力・国語の能力、そういった力を付けるためにも、
心理士は、カウンセリングの勉強だけしていては、いけないのです。

普段の生活や、普段の人間関係や、友達付き合い、親族付き合いで、
聴くこと・読むこと・見聞きすることを通して国語能力を伸ばし、
色々なところから、色々なことを、学んでいなければなりません。

心理士には、頭のキレが求められます。

なぜなら、心理士は、クライエント様のお話を、
毎日少しずつ聴くことができないからです。

限られた時間の中で、最高の質を提供するには、
どうしても、頭のキレは必要になってくるのです。

 

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