カウンセリングを学ぶのは、何歳でもできます。

また、一般的には、若い頃の方が何にでもチャレンジしやすい。

しかし、カウンセラーという「仕事をする」となりますと、
一転して、若さは、敵となります。

「若い」というだけで、クライエント様から選ばれづらくなるのです。

年の功といいましょうか、
人は、人の年齢で、その人の経験値を計っているところがあります。

50歳くらいの人を見たときに
「この方には高校生くらいのお子さんがおられるのかなー?」と
勝手に想像されるのと同じです。

カウンセリングでは、カウンセラーが紆余曲折を経て何年生きて来ようとも、
自分の経験で話を聴くことはできない、と前述しました。

しかし、若いカウンセラーを見ると、
「この人は、一般の会社に勤めた経験があるのか?」
「この人は、結婚した経験があるのか?」
「この人は、出産した経験があるのか?」
「この人は、子育てした経験があるのか?」

という観点で一般の方が心理士を見ていることも多いのです。

そして「この人は、相談をするにあたって、若すぎはしないか?」と思われ、

「この人は若そうだから、自分の相談をわかってはもらえないのではないか?」と
思われがちになります。

残念ながら、これが現実なのです。

専門的知識を持っているから若くても大丈夫なんですよ、とこちらが言いたくても、
残念ながら、一般の方から見れば、こういう風に思われるのです。

そう思われてしまうことにムキになっているようでは、いけません。

「あなたは子供を育てたこともないくせに!」と言われて
ムキになって言い返しているようでも、カウンセラーとして終わっています。

子育ての悩みを話すのに、自分の子供を産み、
実際に子育てしたことのあるカウンセラーに相談したいと思うのは
しごく当然のことですし、
会社の悩みを話すのに、一般の会社に勤めたことのあるカウンセラーに相談したいと
思うのも、ごく当然のことですし、
夫の悩みを話すのに、離婚経験を持っているカウンセラーに相談したいと思う方も
たくさんおられる、ということです。

クライエント様は、ご不安だからこそ、
自分と同じ経験を持っているかもしれない人を選ぼうとする方が、
たくさんおられるのです。

そうではない方もたくさんおられますが、

同じ経験を持っているカウンセラーになら、
より強く、深くわかってもらえるのではないか?と考えるものなのです。

プロ側からすれば、そうではないのですが、
お客様は、そう思うものなのです。

そういう、一般の方の心理・傾向・ニーズというものを、
わかっているべきです。

そういう観点から見れば、カウンセラーが「若い」というだけで、
圧倒的に不利となります。

外来に座っている若い医師が「お兄ちゃん若そうだけど大丈夫なの?」と
思われがちなのと同じです。

心理士として活躍していくには、
20代よりも、30代、
30代よりも40代以降の方が、圧倒的に有利です。


また、心理士になろうとする方は、
必ず、社会人経験を経てからカウンセラーになるべきです。

普通の会社に勤めたこともないカウンセラーは、
ハッキリ言って、役に立たないと思います。

多くの臨床心理士が、研究し、論文ばかり書いて大学院を卒業し、
そのまま心理士として病院に勤めたり、学校に勤めたりするわけですが、
アルバイト程度しかしたことのない状態でクライエント様と接し、
子育てもしたことがないのにスクールカウンセラーとして勤めることに、
なんの危険も感じないのかな?と考えると、正直、恐ろしいです。

臨床心理士を否定したいのではなく、
これは全ての機関での有資格者に当てはまることなのです。

少なくとも、社会人経験を経て心理士になることを、私は強くお勧めします。

できれば、子育ての経験を持っていると、なおいいです。

男性は、妊娠や出産を経験できなくても、
子育てしたことがあれば、うんと強みになります。

自分の経験してきたことでカウンセリングはできないとはいえ、
このような経験を持っていることは、決して無駄にはなりません。
どのようなことでも、体験して体得してみることは、
カウンセラーとしての知識に拍車をかけていきます。

クライエント様とお話していても、うなずきに、説得力が出てきます。

できたら、精神疾患の理解のため、精神科病棟での研修や、
障害児の理解のため、そういった機関にてボランティアをし、
患者様・子供と直接接した経験を持っていると、なおいいです。

私はこのようなボランティアをするのに、
何年間も費やし、いくら使ったか知れません。

専門知識に加え、専門的な研修をし、社会人として働いた上で、
精神疾患と薬物についてうんと理解していなければなりません。

そして、こういう勉強をしていれば、おのずと歳を重ねているはずです。

 

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