心理カウンセラーになりたい。

そうおっしゃる方が少なくありません。

その動機として、「人を助けたい」「人を救いたい」という方、
「自分がこれまで人々にお世話になってきたから、恩返しがしたい」という方、
既に看護師や介護士などの援助職に就いていて、
「もっと患者様や利用者様を理解したい」という方もおられます。

また、「自分は人と話していると、なぜかいつも聞き役をやっている」
「だから自分はカウンセラーに向いているのではないか?」
という方もおられます。

しかし最も多いのは
「自分が精神的な病気をした経験がある」
「自分が○○で悩んだことがある」
「幸いにも今はそこからカムバックすることができた」
「その経験を生かして、今度は自分が心理職に就きたい」と、
そうおっしゃる方々が後を絶ちません。

決して悪いことではありません。

ただ、自分が精神的な病気をしたことや、
何かに悩んだ経験を持っていることが、
「クライエント様の役に立つのではないか?」

という考えは、はっきり言って思い込みです。

その経験がクライエント様のお役に立つことは、現場ではほとんどない。

ということは、はっきり伝えておきたいと思います。

いきなり厳しくて大変申し訳ないです。

けれども、カウンセリング・心理臨床・カウンセラーという職業の中身を、
何か勘違いしているのではないか?という方が、
非常に多い、というのが現実です。

あなたが紆余曲折を経て20年生きて来ようとも、70年生きて来ようとも、
あなたの経験値でクライエント様と接することができるような、
そんな甘い仕事ではない。

ということを、まずここで、はっきり申し上げておきたいと思います。

カウンセリングでは、
自分が経験した、などというような狭き範囲では、
クライエント様に「適切に」対峙・応答できるはずなどなく、

自分が全く経験したことのないお話をお伺いすることがほとんどである。

ということを、知っているべきです。

また、「自分がカウンセラーに向いているのではないか?」と感じている間は、
あなたはまだまだ、カウンセリングのことをわかっていない、と
言わざるを得ません。

金森自身も、開業前は、自身がカウンセラーに向いているのではないか?と思い込み、
うまくできるのではないか?と勘違いしていた人間でした。

しかしながら、やればやるほど向いてなく、
10年やっても、うまくできず、より強く「向いてない」と思わされる仕事なのです。
たぶん、このまま30年やっても、やっぱり向いてないと思っていると思います。

正直、反省・反省の毎日なのです。

それほど厳しい職業である、ということを、
カウンセラーを目指す方には、わかっておいて頂きたいと思います。

自分の経験では受け応えできない。

だからこそ、心理士は、クライエント様を少しでも理解するために、
膨大で圧倒的な知識を持っている必要があるのです。

その知識が、「そうかぁ!そうなのかぁ!」の基礎になる。ということなのです。

動機に問題があったと感じた方には、
是非今後は、ひたすら勉強していくことで、その動機をカバーして頂きたいと思います。


ちなみに金森が心理士を目指した動機は2つあり、
\い涼罎鮓ていて3分診療の医療に限界を感じ取っていたから
 (患者様はもっともっと話がしたく、聴いて欲しいのだと悟っていた)
 (しかし、医師には診療報酬・経営上それが出来ないことを知っていた)
⊃翰療法というものが、人間に起こる現象と、あらゆる意味での治癒に対し、
 非常に理に適った手法だと思ったから です。
(´共に、16・17歳(高校生)のときに抱いた動機です)

 

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